| 蕁麻疹とは蕁麻疹は皮膚の一部が突然に赤くくっきりと盛り上がり(膨疹)、しばらくすると跡かたなく消えてしまう病気です。これは皮膚の血管透過性の亢進と血管拡張に基づく真皮上層の浮腫と説明されます。この膨疹は一過性で、通常1〜数時間で瘢痕を残さず消退することが多いのですが、なかには半日から1日くらいまで続き、それらが2〜3週間繰り返すこともあります。 | 蕁麻疹のメカニズム蕁麻疹はマスト細胞由来のヒスタミンが関係しています。そして大きくアレルギー性のものと、非アレルギー性のものに分けることができます。蕁麻疹はアレルギー反応だけでなくヒスタミンやロイコトリエンなどの血管作動性物質遊離を促進させる種々の因子、例えば食物・人工着色料・保存料(安息香酸など)などの非アレルギー機序によっても生じます。 |
ヒスタミンと疲労・ストレス蕁麻疹の治療の第1選択は、できるだけ原因・悪化因子を探しそれらを取り除く、または避けるようにすることです。第2選択は薬による治療です。蕁麻疹はマスト細胞から遊離されたヒスタミンが血管および神経に働くことで症状が現れます。そこでこのヒスタミンの作用を抑えるために、抗ヒスタミン薬または抗ヒスタミン作用のある抗アレルギー薬が用いられます。
この他、漢方薬や免疫変調薬などを含む種類の薬があります。生活上の注意点としては、蕁麻疹の増悪因子となりやすい疲労やストレスをできるだけ溜めないようにすることや、食事はできるだけ新鮮なものをとるようにすること、防腐剤や色素を含む食品を控えめにすることなどがあげられます。処方例(1) アタラックスP (2) セルテクト (3) インタール
| 蕁麻疹の見た目(肉眼的所見)蕁麻疹とは不定形の痒みを伴った膨疹です。組織学的には真皮上層の血管拡張と浮腫ですが、これらの病変が皮膚のどの深さに起きているかによって肉眼的な皮膚所見も若干異なります。 |
蕁麻疹の治療〜痒みの強い場合蕁麻疹の治療〜急性蕁麻疹(1)軽症の場合 - 漢方薬の五苓散(ごれいさん)あるいは香蘇散(こうそさん)内用
- 抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤を内用
(2)中等症の場合 - 軽症の場合に加えて抗プラスミン剤(トランサミンなど)を内用
(3)重症の場合 蕁麻疹の治療〜慢性蕁麻疹- 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
- 酸棗仁湯(さんそうにんとう)
- 十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
- 塩酸ヒドロキシジン(ジスロン錠)あるいは抗アレルギー剤(アレグラ錠、ジルテック錠など)を内用
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