効能・効果うつ病・うつ状態、パニック障害 用法・用量うつ病・うつ状態 通常、成人は1日1回夕食後20〜40mg服用する。服用は1回10〜20mgより開始し、原則として1週ごとに10mg/日ずつ増量します。なお、症状により1日40mgを超えない範囲で適宜増減できます。
パニック障害 通常、成人は1日1回夕食後、パキシルを30mgを服用します。服用は1回10mgより開始し、原則として1週ごとに10mg/日ずつ増量します。なお、症状により1日30mgを超えない範囲で適宜増減できます。 副作用うつ病・うつ状態患者及びパニック障害患者を対象とした臨床試験において、パキシルが投与された総症例650例中324例(49.8%)に643件の副作用が発現しました。その主な内容は、嘔気(14.3%)、傾眠(13.1%)、口渇(9.2%)、めまい(6.0%)等でした。臨床検査値の異常変動としては、軽度〜中等度のALT(GPT)上昇(7.1%)、γ-GTP上昇(4.8%)等がみられました。 臨床成績うつ病・うつ状態 二重盲検比較試験及び一般臨床試験において、うつ病・うつ状態に対して、1回10〜40mg、1日1回投与の有効率は50.4%(229/454)でした。なお、高齢のうつ病・うつ状態患者を対象とした一般臨床試験での有効率は55.1%(27/49)であり、認められた副作用の種類、副作用発現率及びその程度は、非高齢者と同様でした。
パニック障害 二重盲検比較試験及び一般臨床試験において、パニック障害に対して、1回10〜30mg、1日1回投与の有効率は60.2%(106/176)でした。なお、プラセボを対照とした二重盲検比較試験)において本剤の有用性が確認されました。 薬効薬理パキシルは選択的なセロトニン(5-HT)取り込み阻害作用を示し、神経間隙内の5-HT濃度を上昇させ、反復経口投与によって5-HT2C受容体のdown-regulationを誘発することにより、抗うつ作用及び抗不安作用を示すと考えられています。
抗うつ作用 マウス強制水泳試験において反復投与により用量依存的な無動時間の短縮作用を示しました。 マウス尾懸垂試験において用量依存的な無動時間の短縮作用を示しました。 縫線核破壊ラットのムリサイド行動に対して用量依存的な抑制作用を示しました。
抗不安作用 ラットsocial interaction試験において反復投与によりsocialinteraction時間の増加作用を示しました。 ラットVogel型コンフリクト試験において反復投与により抗コンフリクト作用を示しました。 ラット高架式十字迷路試験において反復投与によりopen armにおける滞在時間及び進入回数を増加させました。
作用機序 パキシルはin vitroにおいてラット視床下部シナプトソーム分画への5-HT取り込み阻害作用を示しました。Exvivo試験においても経口投与により5-HT取り込み阻害作用を示し、反復投与しても5-HT取り込み阻害作用は示すものの、ノルアドレナリン取り込み阻害作用は示さず、その5-HT取り込み阻害作用は最終投与24時間後に消失しました。
パキシルはラットの背側縫線核及び前頭葉皮質における細胞外5-HT含量を増加させました。また、ラットにおける5-HTP誘発headtwitch行動の増強作用及びPCA誘発自発運動量増加の抑制作用を示したことから、行動薬理学的にも5-HT取り込み阻害作用が示されました。
パキシルはmCPP誘発自発運動活性減少に対して単回投与では作用を示さなかったが、反復投与で拮抗作用を示したことから、反復投与により5-HT2C受容体のdownregulationを誘発することが示されました。 | |