ADD/ADHD専門家の診断基準

米国精神医学会のDSM-VR(精神疾患の診断・統計マニュアル)は、次にまとめた診断基準の八項目以上当てはまる人をADHD(注意欠陥多動性障害)として定義しています。
  1. 席についていなければならない時、座っていることが困難である。
  2. 仕事中または勉強中などに、外からの刺激で容易に注意をそらされる。
  3. 一つの仕事や遊びに注意を持続させることが困難である。
  4. しばしば一つの活動を完了する前に、他の活動に移ってしまう。
  5. そわそわしたり、もじもじする。(または精神的に落ち着かない)
  6. 団体活動の際に順番を持つことを嫌う、または持つことができない。
  7. しばしば質問が終わる前に、割り込んで答えてしまう。
  8. 仕事や雑用をやり遂げることができない。しかし、それは指示が理解できなかったり、反抗的な態度を取っているためではない。
  9. 静かに遊ぶことが困難である。
  10. 結果を考慮せずに身体的に危険な活動に飛び込んでいく(これは通常のスリルを欲する行動とは異なり、特徴的な例として子供がまわりをよくみていないで道路に飛び出す行動などがあげられる。)
  11. 鉛筆、道具、紙など、学校の課題やその他の仕事を完成させるのに必要なものをしばしば紛失する。
  12. 他人を妨害し、邪魔する。
  13. 衝動的に喋る、または喋りすぎる。
  14. 話しかけられたことをよく聞いていないように見えることが少なくない。
この状態が大人に見られる場合は、ADHD−RSの語が用いられます。

DSM-IV基準

注意散漫の9徴候,多動性の6徴候,衝動性の3徴候がある。全徴候が存在する必要はない。

注意散漫の徴候

(1)細かなことに注意を向けられない(2)勉強や遊びへの注意の持続が困難(3)自分に話しかけられてもよく聞いていないようである(4)他者の指示に従わず課題をやり通せない(5)勉強や遊びの計画が困難(6)精神的努力の持続を要する勉強は回避するか嫌うか不承不承行う(7)物をなくすことが多い(8)外界からの刺激により容易に気が散る(9)物忘れしやすい

多動性の徴候

(1)手足を始終そわそわと動かしたり,もじもじする(2)教室などでよく席を離れる(3)しばしば過度に走り回ったり,物によじ登る(4)静かに遊ぶことが困難(5)まるで「モーターで動いている」ように絶えず活動していることが多い(6)喋り過ぎることが多い

衝動性の徴候

(1)よく質問が終わらないうちに答えてしまう(2)順番を待つことがしばしば困難(3)よく他人の邪魔をしたり介入したりする

DSM-IVは3つのADD亜型を認めています。

注意欠陥と多動の混合型,主に注意散漫型,そして主に多動性-衝動性型。
不適切な注意散漫は診断時に必須である。このため,第3の型は注意して分析しなければならない。
一次的な注意散漫は,ADDの患者が持続的な行為,注意深さとすばやい反応時間,視覚および知覚認知,体系的および持続的聴き取り,および集中力を必要とする課題に関わったときに現れる傾向がある。注意散漫と衝動性によって,学問的な技能や,思考と推論,学校に行く動機,社会的要求への適合などの発達が制約される。
随伴症状がしばしば認められる : 運動非協調性や不器用さ,非局在的で“ソフトな”神経学的所見,知覚運動機能の不全,脳波異常,情緒不安定,反抗,不安,攻撃性,欲求不満への耐容性の低さ,仲間関係形成のまずさ,睡眠障害,わがまま,神経不安,気分変動などがある。
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